2014年 08月 20日
5年程前、私は大手術をして2ヶ月の入院生活を強いられた。 その時担当になった看護師さんの中でとても印象に残った人がいた。 整った顔立ちで肌も抜けるように白くこんな体型で看護ができるのかと心配なほど細くてまるで少女漫画から飛び出てきたような容姿の女性だった。 ところがそんな外見とは裏腹に彼女は一言で言うと所謂「天然」だった。 病室から立ち去る時指さし確認をするのだが、必ず何かしら一つは忘れる。 体温計だったり空になった点滴の袋だったり動けない私の掛布団がずり落ちたままだったり。でもそんな他愛のないものだったので術後の痛みと格闘する私にとっては案外笑えて癒された。 退院間近、彼女が私の病室に来て言った。 「今度私、ICUに移動するんです。看護師のスキルを磨きたくて」 なぬっ!!彼女が集中治療室にだってぇ?! 天然な彼女がそんな大事な部署に異動して大丈夫かいな。 果たしてスキルの向上は果たせたのだろうか?と今も時々彼女のことを思い出す。
by nursetask
| 2014-08-20 14:56
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